数学

研究発表(数学)+ IguanaTex導入

今回は、研究発表(数学)で意識していることや、IguanaTexの使い方を書いていきます。(本記事には個人的見解が含まれます)(2021年11月現在)

資料作成

この通りにやれば、かなり上手いスライドになるでしょう。

書評 森重 湧太著、プレゼン資料が劇的改善一生使える 見やすい資料のデザイン入門

特に、改行については、誤解が生まれないように注意したいです。

ページ数

研究発表では、質問時に「〇ページの・・・」のような聞かれ方をすることがあります。PowerPointの初期のページ数は見づらく、総ページ数も入っていないので、自分で編集しましょう。詳しいやり方は、ゼミ発表(オンライン編)に記載しているので、そちらをご覧ください。

見た目

スライドを見たときに、小さな文字や数式がズラッと並んでいると、あまり読む気はしないものです。グラフや図は積極的に使いましょう。どうしても文字や数式が続く場合は、余白を多くとり、文字サイズを変更することで、注目して欲しい部分を分かるようにしましょう(同じようなフォントのスライドをただ読むだけでは、論文を読むのと変わりません)。

スライドが行き来するのが嫌だから、と一枚に大量の情報を詰め込みたくなった時は、途中式など減らせる部分が無いか検討してみましょう。同じ内容を一枚のスライドにまとめるのも大事ですが、同じスライドで何分も説明されても飽きてしまいます。スライドが複数にわたる場合、前のスライドの重要な部分を再度書いておけば、見ている方もつながりを意識できるでしょう。

数式の挿入(IguanaTex)

PowerPointに数式を書く場合、IguanaTexの使用を推奨しています。PowerPointのアドインで、PowerPointが入っていれば無料で使えます。

IguanaTexの導入

導入ですが、とても分かりやすい参考記事を見つけたので、こちらをご覧ください。

PowerPointへのIguanaTex導入方法 

また、記事内に出てくるimageMagick7のインストールはこの記事が分かりやすいです。(Ghostscriptは、TeXの導入時に同時にインストールされているはずです)

【Windows10】imageMagick7のインストール手順【画像編集】

IguanaTexを使おう

数列の極限の定義を、IguanaTexを使ってPowerPointへ出力してみましょう。

IguanaTexが無事にインストールできていれば、上のタブにIguanaTexが表示されています。IguanaTexから、左上の[New LaTeX Display]を選択し、数式をTeX形式で入力した後、[Generate]をクリック

すると、、、

数式がスライド上に表れますね。この数式を編集したいときは、数式を選択したまま左上の[Edit LaTeX Display]を選択し、数式をTeX形式で編集した後、[ReGenerate]をクリック

下のように、数式が変わっていれば成功です。

数式の一部分の色を変えたいときは、変えたい場所をクリックし、塗りつぶしから色を変更しましょう。

Shiftキーを押しながら複数の文字をクリックすることで、同時に複数の色を変えることもできます。

数式全部の色を変えたい場合は、数式を選択して塗りつぶしを選ぶことで、色を変更できます。

また、数式の太さを変えたい場合、枠線を追加することで太くできます。

まとめ

IguanaTexは、編集で後から変更可能なのでスクショよりも使いやすく、一度導入してしまえばずっと使えます。PowerPointでの発表を考えている方は、是非導入してみてください。

当日準備

声出し

発表の前に、声を出す練習をしておきましょう。朝起きて部屋の中でもいいですし、移動中でもいいです。壇上に立っていきなり声を出すと、声が通らないことがあります。自分の場合は、移動中にのどを温めて起き、本番前に資料を見ながら1度練習します。忘れそうな人は、発表前に一度通しで練習しておく等ルーティンを決めておくといいでしょう。

見た目

発表では、多少まともな恰好をしていきましょう。昔は気にしていませんでしたが、教授に指摘されてからは、大勢の発表の時はフード付きのパーカーなどは着ないようにしています。「○○(有名人等)は適当な恰好しているじゃないか」などの反論もあるかと思いますが、質問対応で詰まった時などに、適当な恰好をしていると、真剣でないと思われる危険があります。また、インターンやオンラインの企業説明会など、きれいな恰好をしなければいけない機会は今後出てくるので、もっていない人は最低限1着買っておきましょう。

発表時

声は大きく明るく

小さな声でボソボソと発表しているのを聞きたい、とはあまりならないですよね。大きく明るく話そうとすると、話すスピードが自然とゆっくりになり、周りからも聞きやすくなります。余裕がある人は、声にメリハリをつけてみましょう。発表が冗長になりにくくなります。

視線

スライドや原稿を見たくなる気持ちを抑え、聴衆を見てみましょう。自分の発表に関心を持っているのか、退屈そうにしてるのか分かります。退屈そうにしてたら、話す速度をゆっくりにしてみたり、説明を丁寧にしてみましょう。

まとめ

ここまで、 研究発表(数学)で意識していることや、IguanaTexの使い方をお伝えしました。私は、発表は資料と準備の段階でほぼ決まる、と思っています。自分が特別上手い、天才だ、という人はいいですが、そうでない人は、少しでも発表しやすいように資料を作り、それをもとに発表練習をし、資料を作り直す、のサイクルを何度も回しましょう。原稿はあってもなくてもいいですが、自分の場合、スライドの1枚目から終わりまでの内容とそこで話すことを空で言えるようになる程度までは練習しています(アドリブ力があればここまでしなくてもいいはず)。また、発表は人に見てもらった方が成長するので、お互いに発表しあう場を設け、そこで練習の機会を得るなど、不安点が残らないように準備しましょう

IguanaTexについて、他にも知りたいことなどあれば是非コメントください。

参考文献

書評 森重 湧太著、プレゼン資料が劇的改善一生使える 見やすい資料のデザイン入門

PowerPointへのIguanaTex導入方法

【Windows10】imageMagick7のインストール手順【画像編集】

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